こんにちは。DOIC0330です。
第170回直木賞が発表になりましたね。
約一週間遅れですが…
10年近く書店勤務から離れていますので最近の賞レースでは知らない作家さんが多く、ふ~ん?という感想でした。
縁があれば文庫本になったら買うかもね?くらいです。
本好きの方からするとなんともったいない、と言われそうです…
それなのに何故今回、記事にするのか、と言うと。
このはてなブログの読書グループの先輩たちが読書の感想を挙げてくれていたり、ネットニュースなどで目にすることがあり内容に惹かれたからです。
河﨑秋子さん 「ともぐい」
北海道のご実家で酪農をされていた河﨑さん。
この作品もデビュー前の短編のリメイクだそうです。
さすがに森の中で熊さんに出会ったことはなさそうですが山の中を歩いたりすると恐怖を感じることもあるそうで、実体験というのはリアルですよね。
わたしが住んでいる高知の田舎も熊は見ませんが、イノシシやハクビシン、タヌキはたまに見かけます。正直イノシシは近くで見ると怖いです。
それが熊ともなるといかばかりか。
同じく北海道出身、元酪農家の作家、荒川弘さんも秋田県で相次いだ熊害(Wikipedia:熊害(ゆうがい)は、クマ科の哺乳類による獣害。一般的にはクマによる人間やその飼育動物、農産物などに対する被害および交通機関との衝突など)について自作にて体験を元に話をされています。
山登りや山菜採りなどでも熊害に合う、という話は1880年ころからの記録が残っているようです。
この事件は多くの熊文学の元になっています。
吉村昭さんの熊嵐やその熊嵐を元にした慟哭の谷が有名。
他にも熊害の本として一緒に読みたいのは、
シャトーンは漫画にもなったフィクションですが、食害の被害が出る、出してしまう例として「穴持たず」と言われる冬眠をしない、もしくは冬眠し損ねた熊によるものが多いということです。
冬眠をしない、できない=お腹の空いた熊が人間を襲う例が多いようです。
お仕事または趣味で山に立ち入るときは注意が必要です。
上記の本を参考にしてください。
吉村さんの本で衝撃を受けたわたしはいくつかの熊害の本を読んできました。
自分の死因として絶対イヤなのは熊に食べられることです。
熊はその圧倒的な力故にエサを仕留めません。生きたまま食します。
多くの動物は息の根を止めて逃げられないようにしてから食べますが熊はそれがないのです。
エサと認定され襲われたら、当然、壮絶な痛みを伴うでしょう。
生き残る可能性もないのに…
写真家、探検家として有名な星野道夫さんも熊害にあった一人です。
河﨑さんのともぐいは熊との戦いのみのお話ではなさそうですが読んでみたい!と思った一冊です。
思いがけず長くなってしまいました。
お読みいただきありがとうございました。